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巣箱の準備ができたら*分蜂の時期に適所を選び、巣箱をセットして蜂が入るのを待ちます。
待ち箱(蜂を捕るためだけが目的の箱)として設置する場合もあるようですが、ここでは巣箱に入ったらそのまま飼育する方向で説明します。
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◆巣箱を置く場所を決める
設置場所は庭の一角や畑、山等どこでもいいのですが、里山のように雑木が多くある山がいいようです。要は日本ミツバチにとって花蜜が豊富な場所がいいわけです。また、夏は日陰になり冬は日当たり良い場所、巣箱の向きは巣門が南〜東向きがベストだといいます。山に設置する場合は巣箱の周り、特に巣門の前に高い草などが生えていると蜂たちが出入りしにくくなるので事前に刈っておきます(設置後も必要)
庭に巣箱を置く場合、毎日観察できてベストなのですが、私が住んでいる場所は田舎の方なので、敷地もまあまあ広いため敷地内に設置することもできますが、都会の方になると家々の間隔も狭く、隣近所に迷惑になるので敷地内の設置は難しいかもしれません。
この迷惑というのは、いろいろあると思いますが、代表的なものとして
・隣の家にまで蜂たちが飛び交って怖い思いをさせる
(実際はおとなしいのですが、蜂=刺すイメージが強い)
・冬になると巣内の蜂が用を足すため、巣の近くの特に白色の物(洗濯物や車など)めがけて糞をする

これらの対策として、隣近所に事前連絡をし、了承を得ておいたり(日本ミツバチの習性
も含め)私はまだやったことがありませんが、巣箱の近く(数メートル先)に2m四方の白い
布を張り、糞をする場所を作っておくのもいいようです。

いずれにしても都会の方は親戚や知り合いの方に頼んで、郊外の畑や山に設置させてもら
う方が良いかもしれません。
分蜂とは春に蜂たちが巣分かれ(分家)し、群れを増やすことを言います。「ぶんぽう」と読み、分封と記す書籍もあります。
詳細は、冬を越した群れが活発になり、現女王蜂が新女王蜂を産み、現女王蜂が群れの一部を引きつれ新しい住処を探しに出ることです。そして、もとの巣は新女王蜂が継ぐことになりますが、分蜂は1回限りではなく、近い時期に新女王蜂もまた新たな女王蜂(新新女王)を産み、新新女王蜂を巣に残し、一部の群れを引きつれ巣を出て行くこともあるようです。
ですから、ここでいう日本ミツバチを捕るということは、何回かに分けての分蜂で巣分かれした群れが住処を探す前に自分で作った巣箱に導き寄せるということです。
数回の分蜂があるかもしれませんので、数週間に渡って日本ミツバチを捕獲するチャンスがあります。
*分蜂について
巣箱に巻いたカーペットにした糞
◆土台を置く
設置場所を決めたら地面が平らでない場合は平らに均し、巣箱を載せる土台を置きます。
巣箱を直に地面に置くと、湿気で巣箱が腐る恐れがあるからです。
土台としてビールケースを置いている方が多いのですが、私はコンクリートブロックを使用しています。
その上に巣箱を載せるわけですが、コンクリートブロックに直接巣箱を載せる場合はブロックを縦にします。
また巣箱にボルト等で足を付けている場合は当然横にします。
(コンクリートブロックはホームセンターで1ヶ90円前後で買えます)
◆巣箱を載せる
◆蜜蝋を塗る
まず基台を置いてみて安定性を確かめます。
良ければ、重箱を重ねて上に積んでいきます。
そして雨よけのための屋根を置き、その上に重石を載せます。
(重石はコンクリートブロックや石、瓦等なんでも良い)
横置き例
縦置き例
◆キンリョウヘン蘭を置く
巣門周辺と最上段の重箱の内側、そして中蓋の内側に蜜蝋をバーナー等で溶かしながら塗ります。
安定していること
2段からでもいいのですが、入るつもりで考えているので3段から始めます
巣箱の横に開花中のキンリョウヘン蘭を置きます。
そのままだと蜂たちが花に群がって、花の寿命が短くなりますので野菜用等の網を被せます。
花が長くもつと蜂が入るまで待つ期間も長くすることができます。
また、何箱か作製した場合にも他の場所で使用することができます。
  さあ、日本ミツバチが寄ってきて巣箱の中に入るのを待ちましょう